ECは、ノバルティスのhedgehogシグナル伝達経路を制御する選択的smoothened阻害薬であるオドムゾODOMZO(sonidegib、LDE225)を根治切除術や放射線治療を受けられない成人の局所進行性基底細胞癌(laBCC)の治療薬として承認した。今回の承認は、laBCC患者を対象にした第2相BOLT試験の結果に基づいており、EMAのCHMPが6月度定例会議で承認勧告を採択したことによる(
➜par news)。米国では7月24日に承認され、オーストラリアやスイスでも既に承認済みである。
基底細胞癌(BCC)は、メラノーマ以外の皮膚癌の80%以上を占め、進行性BCCはBCC全体の1~10%である。進行性BCCに対する治療の選択肢はほとんどないのが実情である。高齢者の増加と紫外線照射量の増加などにより、世界的にBCCの発症率は毎年10%程度上昇している。