ロシュが開発中の抗PD-L1ヒト化抗体アテゾリズマブatezolizumabの進行・転移性尿路上皮癌を対象とした第2相試験の結果が、ASCO GU 2016で報告された。それとともにFDAなど承認申請を提出予定であることが発表された。
第2相IMvigor210試験は、オープンラベル、シングルアーム試験で、PD-L1の発現に関係なく、局所進行あるいは転移性の尿路上皮癌を対象としてアテゾリズマブの安全性と有効性を評価する。生存期間中央値は、PD-L1 高発現患者では11.4 ヵ月(95%CI; 6.6, 9.3)、試験群全体では7.9ヵ月(95%CI; 6.6, 9.3)であった。
Link 企業分析➜Roche 新薬開発➜その他のがん PD-1阻害薬 市場動向➜腫瘍免疫(I-O)
(参考)免疫チェックポイント阻害剤として先行する抗PD-1受容体抗体のオプジーボ(BMS/小野薬品)とキートルーダ(メルク)は悪性黒色腫、非小細胞肺がんを適応症として承認されている。一方、ロシュとアストラゼネカはPD-1受容体ではなく、リガンドの方を阻害する抗PD-L1抗体を開発している。