2016/02/19

ノバルティスのmulti-kinase 阻害薬PKC412(midostaurin)をFLT3 変異陽性AML に対する治療薬としてFDAがBT 指定

ノバルティス がFLT3 変異陽性の急性骨髄性白血病(AML)治療薬として開発中のマルチキナーゼ 阻害薬PKC412 (ミドスタウリンmidostaurin) をFDAがbreakthrough therapy(BT)に指定した。PKC412 は、「FDA承認済の診断法で新たに診断され、標準化学療法による導入療法および地固め療法が適用できる、成人のFLT3変異陽性」のAML患者を対象とする治療薬となる。
BT指定の根拠は、717 名の患者を対象にした第3 相臨床試験RATIFY(CALGB 10603)の試験結果である。「PKC412 と導入療法および地固め療法」を受けた患者は、「プラセボ と導入療法および地固め療法」を受けた患者に比べて、全生存期間(OS)を大幅に改善した[ハザード比(HR) = 0.77, P = 0.0074]。PKC412 治療群のOS 中央値は74.7 ヵ月 [95%CI; 31.7,NA(未達)]に対して、プラセボ 群の中央値は25.6 ヵ月(95%CI; 18.6, 42.9)であった。

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