承認の根拠は、世界21 カ国3,800 名以上の中等症~重症尋常性乾癬患者を対象にした3 本の大規模第3 相臨床試験(UNCOVER-1、UNCOVER-2、UNCOVER-3)の結果である。これら3 試験において、12 週時にタルツ 群の87~90%に尋常性乾癬の有意な改善(PASI 75)が認められた。さらに、タルツ 群の81~83%がsPGA 0 または1 を達成した。タルツ群の68~71%が、皮膚病変のほぼ消失(PASI 90)を達成、35~42%が乾癬局面皮疹の完全消失(PASI 100、sPGA 0)を達成した。プラセボ群の達成率は、PASI 75 :7%以下、sPGA 0 または1 :7%以下、PASI 90:3%以下、がPASI 100 およびsPGA 0 :1%以下であった。
UNCOVER-1 および-2 では、12 週時でタルツ奏効患者(sPGA 0 又は1、かつベースラインから最低2 ポイント改善)のうち、75%が60 週でも同様の奏効を持続した。またタルツは、12 週時でのPASI 75 およびsPGA 0 または1 を含む皮膚病変の消失が、全レベルにおいて米国の乾癬標準薬(エタネルセプト)より有意に優れていた。2 つの実薬対照試験(UNCOVER-2 およびUNCOVER-3)の米国の参加施設の併合解析では、タルツ とエタネルセプト の奏効率は、PASI 75 では、それぞれ87 vs.41%、sPGA 0 または1 については、それぞれ73 vs. 27%であった。