海外製薬産業 ニュース解説
2016/06/08
特定タイプの進行肺癌患者に対するアバスチンとタルセバの併用をEC が承認
ロシュの抗VEGF抗体アバスチン(一般名:ベバシズマブ)とEGFRチロシンキナーゼ阻害剤タルセバ(一般名:エルロチニブ)の併用療法を、「EGFR遺伝子変異陽性の切除不能な進行性転移性または再発性非扁平上皮非小細胞肺癌(NSCLC)の1 次療法」として欧州委員会(EC)が承認した。アバスチンと他の分子標的治療薬の併用療法としては初めての承認である。
中外製薬が日本で実施したJO25567 試験は、EGFR 遺伝子変異陽性の進行非扁平上皮NSCLC を対象に、「アバスチン とタルセバ の併用療法」と「タルセバ単剤療法」を比較した第2相臨床試験である。154 名の患者を登録した。アバスチン・タルセバ併用療法を受けた患者群はタルセバ 単剤療法群と比較して、病勢進行または死亡の相対リスクが有意に減少した。[無増悪生存期間(PFS)中央値:16.0 ヵ月 vs. 9.7 ヵ月、ハザード比(HR)0.54、p=0.0015]。
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