2017/11/19

武田薬品のアドセトリスが原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫および菌状息肉腫の治療薬としてFDAの追加承認を取得(2017/11/9)


Seattle Geneticsが開発したアドセトリス(一般名:ブレンツキシマブべドチン)を、全身性治療歴の有る成人のCD30 発現陽性の原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫(pcALCL)及び菌状息肉腫(MF;mycosis fungoides)の治療薬としてFDA が追加承認した。pcALCL とMF は最も一般的な皮膚T 細胞リンパ腫のサブタイプに属している。アドセトリス によるpcALCL及びCD30 発現陽性MFの治療法は2016 年11 月にFDAがBT に指定していた。MF ならびにpcALCL は全身療法が必要で、1 回の全身療法の治療歴の有る患者が治療対象になっている。
第3相ALCANZA 試験と医師主導の3 本の第2 相臨床試験のデータが承認申請の根拠とされた。ALCANZA試験はアドセトリスの3 週に1 回(Q3W)投与による単剤療法と、医師が選ぶ標準治療法であるメトトレキサート あるいはbexarotene と比較した試験である。アドセトリス群は対照群に比較して主要評価項目である4 ヵ月以上にわたる持続的な奏効率(ORR4) を統計学的に有意に改善した(p<0.0001)[アドセトリス 群:56.3%、対照群:12.5%]。また、副次評価項目である奏効率、CR、PFSなどにおいてもアドセトリス群の優位性が認められた。