01/15 BMY, PD-1 inhibitor, CTLA-4 inhibitor, 1L NSCLC
- U.S. Food and Drug Administration Accepts for Priority Review Bristol-Myers Squibb’s Application for Opdivo (nivolumab) Plus Yervoy (ipilimumab) in First-Line Non-Small Cell Lung Cancer
ブリストルマイヤーズが提出した非小細胞肺がんに対するオプジーボとヤーボイの併用による一次治療の承認申請をFDAが受理し、優先審査に指定した。
(参考)
オプジーボとヤーボイの併用は悪性黒色腫を対象として2016年に承認されたのが初めてだった。その後2017年に予後不良の腎細胞がんに対する一次治療、2018年に前治療歴のあるMSI-H/dMMR大腸癌に承認された。
オプジーボの非小細胞肺がん適応症は2015年に化学療法無効例の二次治療として承認された。一方、競合するキートルーダの肺がん適応症は2015年の初回承認から1年後(2016年)にはPD-L1高発現の患者に対する一次治療、さらに翌年(2017年)にはPD-L1発現にかかわらず全患者を対象とした一次治療がアリムタおよびカルボプラチンとの併用で承認された。キートルーダはその後もさまざまな組み合わせの併用が承認されているが、昨年(2019年)4月には単独投与による一次治療が「手術不能またはX線治療不適合かつPD-L1発現率1%以上」のステージIII患者を対象として承認された。
ブリストルマイヤーズはヤーボイ併用による「免疫チェックポイント多重阻害」という開発戦略にこだわる余り、スピードを犠牲にしてしまった様に見える。その間には、さらに後発のテセントリク(ロシュ)が2016年の初回承認から、2018年にはアバスチンおよび化学療法との併用による一次治療、2019年には化学療法との併用による一次治療と順調に効能拡大している。