デンマークのGenmab A/S (Genmab)とAbbVie Inc.(AbbVie)は、Genmab の初期の開発段階にあるepcoritamab を含む3 種のDuoBody(二重特異性抗体)製品候補品目について、共同開発と商業化に関わる広範な提携契約を締結し、併せて癌の将来の差別化された抗体療法のための創薬研究提携の実施に合意したと発表した。
創薬研究の提携では、両社の独自の抗体とGenmab のDuoBody技術、AbbVie のPayload(弾頭薬物)およびADC 技術を組み合わせて、潜在的には固形癌と血液癌の双方を対象に、最大4 種の差別化された次世代の抗体ベースの製品候補を選択・開発を実施する。Genmab のDuoBody-CD3 技術は、細胞傷害性T 細胞を選択的に腫瘍に向けて誘導し、癌細胞に対する免疫応答を誘導する技術である。AbbVie のADC 技術は、正常で健康な細胞を避けながら、治療用毒性物質を癌細胞に直接送達することを可能にし、より対象を絞った、毒性の少ない治療アプローチを提供する技術である。