第一三共は、開発中の抗TROP2 ADC藥DS-1062について、アストラゼネカとグローバル開発および商業化契約を締結したと発表した。両社は、全世界(第一三共が独占的権利を有する日本を除く)において、本剤の単剤療法及び併用療法を共同開発し商業化する。第一三共は本剤の製造及び供給を担う内容である。：本契約は、第一三共のADC藥に関して、2019 年3 月のエンハーツ に続く2 つ目のアストラゼネカとのグローバル提携となる。
TROP2(trophoblast cell-surface antigen 2)は、Triple Negative乳癌患者の最大80%を含む多くの癌細胞の表層に過剰発現している膜貫通型糖タンパク質である。TROP2 の高発現は、殆どの非小細胞肺癌においても確認されている。最近の研究によると、TROP2 の高発現は癌細胞の成長と増殖への関連が示されている。TROP2 は、さまざまな癌の治療薬開発の有望な分子標的として認識されている。
