11/24 ROG, Influenza, Prophylaxis, Antiviral
Roche announces FDA approval of Xofluza for the prevention of influenza following contact with an infected person
抗インフルエンザ薬ゾフルーザによる「インフルエンザ感染者と接触した健常者のインフルエンザ感染の予防」を追加効能としてFDAが承認したとロシュが発表した。単回投与による「接触後感染予防」を適応症としてFDAが承認するのは初めてである。
(参考)ゾフルーザは塩野義製薬が創製、ロシュが導入して2018年10月に急性単純性(合併症をともなわない)インフルエンザ感染症を適応症としてFDA承認を取得した。2019年10月には追加効能としてインフルエンザ感染患者における「合併症リスクの軽減」が承認された。Rocheが計上した売上高を見ると2019年は0.1憶フラン(11億円)と小さかったが2020年度1-9月期(9か月)は前年比4倍近くに拡大している。追加された「リスク軽減」の適応症は「予防」効能とも考えられるが、今回承認された「感染予防」適応症は未感染者(感染者と接触した健常人)を対象とする点で画期的である。2021年は健常者の予防によって市場がどこまで拡大するか注目される。