2021/02/15

レンビマ+キイトルーダ 併用による進行性腎細胞癌1 次療法、スニチニブより有意に改善.

エーザイとMerck & Co., Inc.(Merck)は、第3 相CLEAR 試験(307/KEYNOTE-581試験)の最新解析結果について、バーチャル開催の米国臨床腫瘍学会泌尿器癌シンポジウム2021(ASCO GU 2021)の口頭発表セッション(Abstract #269)において初めて発表すると共に、NEJM 誌に掲載されたと発表した。
本試験においては、進行性腎細胞癌の1次療法として、対照薬のスニチニブに対して、エーザイ創製の経口チロシンキナーゼ 阻害剤レンビマ(レンバチニブ)とMerck.の抗PD-1 抗体キイトルーダ(ペムブロリズマブ)の併用療法、およびレンビマ とエベロリムスの併用療法が評価された。
レンビマ+キイトルーダ群のPFS 中央値は23.9 カ月、スニチニブ群 の9.2 カ月と比較して、増悪また死亡のリスクを61%減少させた [HR=0.39 (95%CI:0.32–0.49); p<0.001]。また、死亡のリスクを34%減少させた [HR=0.66 (95%CI: 0.49–0.88); p=0.005]。中央値27 カ月の追跡期間で、OS の中央値は本併用療法とスニチニブの両群は共に未達であった。奏効率(ORR)、完全奏効(CR)率、部分奏効(PR) 率は、併用群ではそれぞれ71.0% (95%CI: 66.3-75.7)、16.1%、54.9%スニチニブ群で は、36.1%(95%CI: 31.2-41.1)、4.2%、31.9%であった[相対リスク=1.97(95%CI: 1.69-2.299); p<0.001]。