ECが、ベーリンガーインゲルハイムとイーライリリーのジャディアンス(一般名:エンパグリフロジン)について、左室駆出率が低下した症候性慢性心不全(HFrEF)の成人患者の治療薬として販売承認を認可した。今回の効能追加は、2021年5月20日のEMAのCHMPによる承認勧告を受けての最終決定である。
左室駆出率が低下した慢性心不全(HFrEF)患者におけるエンパグリフロジンの安全性と有効性を評価したEMPEROR-Reduced 試験において、エンパグリフロジンが心血管死または心不全による入院の複合リスクをプラセボと比較して25%低下させた。副次評価項目の解析から、エンパグリフロジンは心不全による入院の初回および再発のリスクをプラセボと比較して 30%低下させると共に、腎機能の低下を有意に遅らせることが明らかになった。