2021/11/12

アデュヘルム 第3 相臨床試験、アルツハイマー病の症状悪化抑制とバイオマーカーとの正の相関示す

Biogen Inc.(Biogen)とエーザイは、アデュヘルム(一般名:アデュカヌマブ)の第3 相試験における1,800 人以上の患者からの約7,000 の血漿サンプルのデータ解析により、アルツハイマー病(AD)における血漿リン酸化Tau の減少と認知機能と日常生活機能の低下抑制の間の統計的に有意な相関、ならびに血漿p-tau 181 の減少とアミロイドβ(Aβ)のプラーク減少の相関について発表した。
今回の解析において、アデュヘルムは、血漿p-tau 181 で定量されるAD の明確な特徴の一つであるTau の病理をプラセボと比較して用量および時間依存的に有意に減少させた。アデュヘルムによる治療を受けた患者において、血漿p-tau 181 の大幅な減少は、認知機能と日常生活機能の低下抑制と統計的に有意な相関を示した。さらに、血漿p-tau181 の変化とAβプラーク の減少の間にも統計的に有意な相関が見られ、AD の2 つの主要な病理学的特徴に対するアデュヘルムの効果が示された。