2021/12/11

ブレヤンジ再発/難治性大細胞型B 細胞リンパ腫2 次療法、20 年来の標準療法の転帰を凌駕

ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)の 抗CD19 CAR T 細胞療法ブレヤンジ(一般名:リソカブタゲン マラルユーセル; liso-cel)を評価する第3 相TRANSFORM 試験の中間解析データが、63 回米国血液学会(ASH)年次総会で口頭発表された(Abstract#91)。

本試験は、再発または難治性の大細胞型B 細胞リンパ腫(LBCL)の成人を
対象にした2 次療法として、救済化学療法、続いて高用量の化学療法と自家造血幹細胞移植(HSCT)からなる標準療法と比較した。ブレヤンジは、標準療法と比較して、主要評価項目の無イベント生存率(EFS)の中央値を10.1 カ月(95%CI:6.1-NR)に改善したが、標準療法は2.3 カ月(95%CI:2.2-4.3)の改善に留まり、ブレヤンジによりEFSイベントのリスクを65%減少された(HR:0.349; p <0.0001)。ブレヤンジを受けた86%が完全または部分奏効を達成し、66%が完全奏効を達成した。標準療法では48%が奏効を達成し、39%が完全奏効を達成した(p <0.0001)。無増悪生存期間の中央値は、標準療法5.7 カ月、ブレヤンジ14.8 カ月であった (HR:0.406; p = 0.0001)。全生存期間は未達であるが、標準療法と比較してブレヤンジを支持する傾向が示された(HR:0.509、95%CI:0.258-1.004、p = 0.0257)。 ブレヤンジは、重症サイトカイン放出症候群(CRS)および神経系イベントの発生率が非常に低い管理可能な安全性プロファイルを示し、この2 次療法では新たな安全性シグナルは観察されなかった。