2022/04/04

アストラゼネカは、Ionis Pharmaceuticals(Ionis)と共同開発中のantisense oligonucleotide (ASO)AZD8233(ION449)の第2b 相ETESIAN 試験で、AZD8233 が(50 mg /毎月皮下投与/12週間)で、ベースラインからのLDL-C レベルを73%(95%CI:-77%, -68%)低下させ、主要評価項目を達成したことを米国心臓病学会の第71 回年次総会で報告した。
AZD8233は、次世代PCSK9 阻害剤であり、従来のPCSK9 阻害剤の上流に作用し、核内の遺伝子発現を標的とする唯一のPCSK9 ASO である。LDL-Cの重要な調節因子であるPCSK9 を標的として、高コレステロール血症患者の血中コレステロール値を低下するよう設計されている。
本試験では、副次評価項目であるPCSK9レベル(14 週目)についても89%(95%CI:-91%, -86%)低下させた。PCSK9 レベルの低下は、LDL 受容体レベルの上昇につながり、その結果、血流中のLDL-C レベルが低下し、冠状動脈性心臓病を発症するリスクが低下する。AZD8233 の3 用量レベル(15mg、50mg、90mg)を評価した。すべてのAZD8233 群は、プラセボ群と比較して、12 週目にLDL-C およびPCSK9 レベルを顕著に低下させた。