2023/03/10

ファイザーの点鼻スプレーZAVZPRET(zavegepant)、FDA から片頭痛治療薬として承認取得

FDA は、前兆の有無に関りなく成人の片頭痛の急性治療薬として、ファイザーの最初で唯一のカルシトニン 遺伝子関連ペプチド (CGRP) 受容体拮抗剤点鼻スプレーZAVZPRET(一般名:zavegepant)を承認した。zavegepant は、第3 世代、高親和性、選択的かつ構造的にユニークな低分子CGRP 受容体拮抗薬であり、点鼻用製剤と経口用製剤の両製剤を用いて臨床開発中の唯一のCGRP 受容体拮抗薬である。ZAVZPRET は、2023 年 7 月に薬局で入手できるようになる予定。
米国では約 4,000 万人が片頭痛に苦しんでおり WHO は片頭痛を世界で 2 番目に多い障害の原因として分類している。片頭痛は、吐き気や嘔吐を伴うことが多い中等度から重度の痛みの強い脈動性頭痛、および/または音への過敏症 (音恐怖症) および光への過敏症 (羞明) など、複数の症状を伴う 4 ~ 72 時間持続する衰弱性発作を特徴とする疾患である。