タグリッソの第1 相AURA 試験において、血漿DNAの遺伝子型がタグリッソ のベネフィットを得られるか否かを判定するために血漿が採取され収集された。
血漿および腫瘍遺伝子型の両データのある216 名の患者において、T790M が一致した患者の割合は70%であった。血漿中に検出されたsens 変異陽性の137 例に限定すると、一致率は80%に向上した。腫瘍のT790M 陽性患者179例では、ORR;62%、mPFS;9.7 ヵ月、血漿中のctDNA のT790M 陽性患者167例では、ORR;63%、mPFS;9.7 ヵ月であった。一方、腫瘍のT790M 陰性患者58例のORR;26%、mPFS;3.4 カ月に比べて、血漿T790M 陰性患者104例についてはORR;46%, mPFS;8.2 ヵ月であったが、血漿T790M陰性例のうちT790M-/ sens+ではORR;38%、mPFS;4.4 ヵ月、T790M-/sens-ではORR;64%、mPFS;15.2 ヵ月であった。