2017/06/05

ノバルティス 次世代CAR-T 細胞療法CTL119、イブルチニブと併用しCLL 患者9 人中8 人で完全寛解

ノバルティス が、ペンシルバニア大学と共同開発中の次世代CAR-T 療法CTL119 とチロシンキナーゼ阻害薬のイブルチニブとの併用療法が、イブルチニブを6 ヵ月使用しても完全寛解に至らなかった再発/難治性慢性リンパ性白血病(r/r CLL)患者において、9 人中8 人が3 ヵ月の治療で骨髄中にCLL が検出されない、完全寛解を達成したとの知見をASCO2017で報告した(ASCO Abstract #7509)。全ての登録患者はイブルチニブ 投与前に少なくとも1 回の治療レジメンの失敗を経験していた。
2012 年に大学とノバルティスとペンシルバニア大学はグローバル提携契約を締結し、研究開発・商業化を進めてきた。2017 年3 月、ノバルティス はFDA にCTL019 のBLA を提出し、B 細胞性ALL の小児と成人患者のr/rALL 治療薬として受理され優先審査に指定された。2017年4 月、再発・難治性びまん性大細胞型B 細胞リンパ腫(DLBCL)治療法がBreakthrough Therapyに指定された。