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2017/11/07

肺がん治療薬「アレセンサ」を一次療法へと格上げする効能拡大をFDAが承認(11/7)

 中外製薬が創製したグローバル製品である。市場で3番手のALK阻害剤ではあるものの、米国では親会社ロシュグループのジェネンテックが申請し、3カ月後の2015年12月にFDAの加速承認を取得した。ALK遺伝子異常による非小細胞肺がん(NSCLC)に対する治療薬としては一番手ザーコリ(ファイザー、一般名クリゾチニブ)が2011年に承認されており、アレセンサ(一般名アレクチニブ)は「クリゾチニブによる治療が無効もしくは継続困難となったALK変異陽性のNSCLC患者」への二次療法として承認されていた。

 一次療法の承認の根拠となった第3相ALEX試験では、クリゾチニブとの比較において病勢進行または死亡のリスクをほぼ半減する圧倒的な成績を示した。2016年売上高はザーコリが560億円、アレセンサは180億円だった。2017年はザーコリ600億円(前年比8%増)、アレセンサ400億円(前年比120%増)となる見通し。2018年には売上高が逆転すると予想される。