お知らせ

2017/11/16

中外製薬が創製したバイスペシフィック抗体の血友病治療薬エミシズマブをFDAが承認(2017/11/16)

FDA approves Roche’s Hemlibra (emicizumab-kxwh) for haemophilia A with inhibitors
16 November 2017
  • 中外製薬が創製したバイスペシフィック抗体の血友病治療薬エミシズマブをFDAが承認した。ファクターVIIIにたいする抑制因子が問題となっている患者が対象。ファクターVIII製剤投与患者の3分の1にのぼる。

(参考)

血友病治療薬 Hemlibra は第VIII因子の補因子機能を代替するバイスペシフィック抗体である。中外製薬が創製し、1週間に1回自己注射の皮下注製剤として親会社のロシュグループと共同開発した。従来の第VIII因子製剤は1週間に3回、毎回2時間を要する点滴静注で投与されてきた。最大製品であるコージネイト(Kogenate、バイエル)の2016年売上高は13億ユーロ(1700億円)でほぼ横ばいだった。第VIII因子製剤を使用する患者の3分の1で抗第VIII因子同種抗体(インヒビター)の発生が問題となる。