2019/10/28

イムフィンジおよびイムフィンジ・トレメリムマブの併用がステージIVの非小細胞肺がんに奏功

Oct 28, 2019   AstraZeneca, PD-1 inhibitor, Lung cancer

Imfinzi and Imfinzi plus tremelimumab delayed disease progression in Phase III POSEIDON trial for 1st-line treatment of Stage IV non-small cell lung cancer

イムフィンジおよびイムフィンジ・トレメリムマブ併用はいずれも、ステージIV非小細胞肺がん一次療法のフェーズ3試験ポセイドンにおいて病勢進行を遅らせることに成功した。

(参考)
 PD-1阻害薬イムフィンジ、CTLA-4阻害薬トレメリムマブはいずれもアストラゼネカ傘下のMedimmuneが開発した。同時に二つの免疫チェックポイント作用薬を併用する腫瘍免疫療法の開発はブリストルマイヤーズ(BMS)がオプジーボとヤーボイの組み合わせで先行しているが、多くの臨床試験が明快とは言い難い成績に終わっている。承認申請は難航しており、昨年(2018年)に入ってMSI-HまたはdMMRの大腸がんと腎細胞がんでFDA承認を取得した。しかし市場規模が大きい肺がん一次療法では失敗が続いている。
 CTLA-4阻害薬の開発ではBMSが先行して承認を取得している。アストラゼネカは未承認のトレメリムマブで最大市場の肺がん治療で逆転することになるか注目される。