2019/10/22

SGLT2阻害薬ファシーガの心不全予防効能

Oct 22, 2019, AstraZeneca, SGLT2 inhibitor, Heart failure

Farxiga approved in the US to reduce the risk of hospitalisation for heart failure in patients with type-2 diabetes

アストラゼネカのSGLT2阻害薬フォシーガ(ダパグリフロジン)について、2型糖尿病患者の心不全による入院リスクを減少する効能をFDAが承認した。

(参考)
 ヤンセン(三菱田辺から導入)のカナグリフロジン(INVOKANA、カナグル)はダパグリフロジン(フォシーガ)に先駆けて本年(2019年)9月に同様の承認と、同時に慢性腎不全(CKD)の予防効能が承認されている。ダパグリフロジン(フォシーガ)は腎不全については、すでに発症している糖尿病患者における心血管事故および腎障害による死亡の予防を効能として8月に申請し、ファストトラック審査の指定をうけている。
 リリーとベーリンガー・インゲルハイムが共同するエンパグリフロジン(ジャディアンス)は、糖尿病患者に限らず「慢性心不全患者における心臓事故死および入院のリスク低減」の効能を6月に申請し、FDAは優先審査としている。
 SGLT2阻害薬の2018年グローバル売上高はダパグリフロジンが14憶㌦(1600億円)へと3憶㌦増加する一方、カナグリフロジンは9億㌦へと2億㌦減少した。エンパグリフロジンは7億㌦だった。