お知らせ

2019/11/22

テセントリクとアバスチンの併用による肝細胞がん治療

Nov 22, 2019
  • Roche presents pivotal data demonstrating Tecentriq in combination with Avastin improves overall survival in people with the most common form of liver cancer
  • ロシュは最も一般的な型の肝臓がん患者において、テセントリクがアバスチンとの併用で全生存期間の改善を示した申請用データを発表した。これまで全身投与の抗がん治療をうけていない切除不能の肝細胞がん(HCC)の患者を対象として、ソラフェニブ(製品名ネクサバール)と比較して統計的に有意、かつ臨床上有意義な全生存期間と無増悪生存期間の改善が示された。テセントリクとアバスチンの併用は死亡リスク(OS)を42%軽減(p=0006)、病勢悪化または死亡のリスク(PFS)を41%軽減(p<0.0001)した。

(参考)
PD-L1阻害薬テセントリクは2016年5月に膀胱がんを適応症と初回承認を取得、同年(2016年)10月に非小細胞肺がん(NSCLC)でも承認された。2018年売上高は800億円にとどまったが、昨年(2018年)12月にアバスチン併用によるNSCLCの一次治療が承認され、本年(2019年)3月にはアブラキサンとの併用でトリプルネガティブ乳がん適応症の追加が承認された。2019年は第3四半期(9か月)で前年比2.5倍1500億円となり、年間2000億円の大台を超える見通しである。先行するPD-1阻害薬の売上高はキートルーダが2018年7800億円(88%増)、第3四半期(3か月)は64%増だった。オプジーボは2018年6300億円(36%増)、第3四半期(3か月)は1%増と低迷している。