お知らせ

2019/12/17

PARP阻害薬によるすい臓がん治療に関するFDA諮問委員会の勧告

  • Lynparza recommended by FDA advisory committee for 1st-line maintenance treatment of germline BRCA-mutated metastatic pancreatic cancer (リムパーザによる生殖系BRCA変異陽性の転移性すい臓がん維持療法の一次選択治療をFDA諮問委員会が承認勧告)

(参考)
  • すい臓がん治療薬の開発は難航しており、リリーは昨年(2019年)10月に腫瘍攻撃性T細胞に作用するインターロイキン10製剤のフェーズ3試験が主要評価項目を達成せず、開発を中止することを発表した。PD-1阻害薬では独メルク(Merck KGaA)の二重特異性抗体M7824が2018年12月にFDAの画期的治療法指定(BTD)を受けているものの進展していない模様。今回の承認勧告も僅差であり、FDAが勧告に従わくどうか注目される。アストラゼネカが創製し、メルクと共同開発する世界初のPARP阻害薬リムパーザは、2014年に卵巣がん、2018年に乳がんに承認され、前立腺がんでは画期的治療法指定(BTD)を受けている。2018年売上高は前年比倍増の6憶㌦(650億円)だった。