2020/09/21

キイトルーダの1 次療法、高PD-L1 発現の転移性非小細胞肺癌患者で5 年生存率を化学療法より2 倍延長

Merck/MSD が、欧州臨床腫瘍学会(ESMO)バーチャル会議2020において、ピボタル第3 相KEYNOTE-024 試験(NCT02142738)における5 年生存率の結果を発表した(Abstract #LBA 51)。本試験は、PD-L1 [腫瘍比率スコア(TPS)≥50%]を高発現し、EGFR 又はALK 融合遺伝子変異陰性の転移性非小細胞肺癌(NSCLC)患者の1 次療法として、キイトルーダ(一般名:を化学療法と比較し、持続的で長期的な生存率及び奏効性の向上が示された。持続的で長期的な生存率及び奏ペムブロリズマブ)効性の向上が示された。これはNSCLC の1 次療法に関する無作為化第3 相試験における癌免疫療法の最長の追跡調査結果であり、史上初の5 年生存率のデータを示したものである。
治療を受けた全患者中、治療関連のグレード3〜5 の有害事象の発生率は、キイトルーダ群で31.2%、化学療法群で53.3%であった。治療開始5 年後の全生存(OS)率は、キイトルーダ群31.9%(n = 154)、化学療法群16.3%( n = 151)であり、キイトルーダ群で約2 倍の改善効果が示された。OS 中央値は26.3 カ月vs. 13.4 カ月で、キイトルーダ群で2 倍延長し、死亡リスクが38% [HR = 0.62 (95%CI ; 0.48-0.81)]減少した。