お知らせ

2020/10/15

アステラス、極小体内埋め込み型医療機器とバイオエレクトロニクス技術のiota 社を買収

アステラス製薬は、米国企業iota Biosciences, Inc.(iota)との間で、アステラス製薬が米国子会社を通じてiota を買収することに合意し、最終契約を締結したと発表した。
アステラス製薬とiota は2019 年8 月に共同研究開発契約を締結し、アンメットメディカルニーズの高い複数の疾患を対象に、体内埋め込み型医療機器の詳細な仕様を共同で検討してきた。本買収により、アステラス製薬はiota 独自の技術とバイオエレクトロニクス分野におけるトップタレントを獲得することになる。
iota は、電力供給および無線通信に超音波を用いた独自の技術を活用し、バッテリーやケーブルの搭載が不要なこれまでにない極小サイズ(数mm 以下)の体内埋め込み型医療機器の開発を行っている。従来の埋め込み型医療機器は電力を供給するバッテリーや情報通信用のケーブルおよび大きな電子回路の搭載が必要であるため、サイズの小型化が難しく、多くの場合、その埋め込みに侵襲性の高い手術を要するという課題があった。Iota の技術により、電力供給および無線通信に超音波を用いて極小の体内埋め込み医療機器を開発することでその課題を克服し、手術時だけでなく手術後の生活においても患者にかかる身体的な負担を軽減することが期待される。