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2021/02/02

小野薬品、Ribon Therapeutics とPARP7 阻害剤RBN-2397 に関するライセンス契約を締結

小野薬品が、米国Ribon Therapeutics, Inc.(Ribon)と、Ribon が固形癌を対象に第Ⅰ相試験を実施中のPARP7(Poly ADP-ribose polymerase 7)阻害剤RBN-2397 に関するライセンス契約を締結した。
Ribon は、米国Massachusetts 州Cambridge に拠点を置くバイオ企業である。独自の創薬プラットフォームであるBEACON+(Blocking the Enzyme Activity Component of NAD+)を活用して、NAD+(nicotinamide adenine nucleotide)を基質とする様々な酵素に対する低分子阻害剤の創製に取り組みパイプライン化している。
RBN-2397 は、固形癌治療薬として開発中の経口投与可能なPARP7 の低分子阻害剤である。癌細胞の生存に重要な役割を果たす分子であるPARP7 を阻害することで、腫瘍増殖を直接抑えることに加え、癌細胞への免疫応答を高める新たな抗癌剤となることが期待されている。
本契約の締結に伴い、小野薬品は、日本、韓国、台湾およびASEAN 諸国においてRBN-2397を独占的に開発および商業化する権利をRibon 社より取得する。