変化が懸念される 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の新規変異株について(第9 報)プレス
リリースした。
1. 発表概要:
- 国内の新型coronavirus 感染は、懸念される変異株(VOCs; Variant of Concern)の一つであるB.1.1.7 系統の変異株(α株)にほぼ置き換わった。
- 一方で、B.1.617.2 系統の変異株(δ株)が国内でも増加しつつある。英国の報告では、.1.1.7系統よりも感染・伝播性が高いと見られている。
- VOCs として扱われてきたB.1.617 系統については、B.1.617.1~3 の3 系統にさらに分類されるようになった。そのうち、B.1.617.3 系統については、その後ほとんど確認されていないため、VOCs にも注目すべき変異株(VOIs; Variant of Interest)にも位置付けないこととする。B.1.617.1 系統については、一部の地域での検出にとどまり、特段の拡大傾向にないため、今後はVOI として位置付ける。よって、国内でも、B.1.617 系統の中でも、感染・伝播性の増大が顕著であるB.1.617.2(δ株)のみをVOC として扱う。
- P.3 系統の変異株(θ株)については、世界的にも特段の拡大傾向が見られていないことか
2. 変異株の呼称:
WHO は懸念される変異株(VOCs; Variant of Concern)と注目すべき変異株(VOIs; Variant of Interest)について、コミュニケーション上の分かり易さと、最初に検出された国や地域が呼称の一部として用いられることによる偏見の懸念から、2021 年5 月31 日にギリシャ文字を使用した新たな呼称を提唱した。(完)
(主な出典:https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2484-idsc/10434-covid19-43.html