お知らせ

2021/08/18

COVID-19 Vaccine 3 回目接種(Booster Shot)に関しHHS 公衆衛生及び医療専門家が共同声明

8 月18 日、本日、米国保健福祉省(HHS)に所属する公衆衛生・医療関連機関の専門家のトップが、米国民向けにCOVID-19 Vaccine の3 回目の接種(Booster Shots)に関する政府の計画について以下のような共同声明を発表した。

1. 共同声明

米国疾病予防管理センター(CDC)所長Dr. Rochelle Walensky、FDA 長官代理Dr.Janet Woodcock、公衆衛生局長官Dr. Vivek Murthy、NIH 所長Dr. Francis Collins、Joe Biden 大統領Chief Medical Advisor 兼国立アレルギー感染症研究所(NIAID)所長Dr. Anthony Fauc、保健担当次官補Dr. Rachel Levine。 COVID-19 Response 最高科学責任者Dr. David Kessler、COVID-19 健康格差Task Force 議長Marcella Nunez-Smith 氏の8 人による共同声明である。

2. 共同声明内容

1) vaccine の有効期間の解析; 米国で使用が認可されたCOVID-19 Vaccine は、広く流行しているδ変異株に対しても、重症化、入院、および死亡のリスクの抑制に引き続き有効であることを示している。多くのvaccine が時間の経過とともに予防効果が低下することを認識しており、長期的な予防効果を得るためには、追加のvaccine 接種が必要になる可能性があり、これがどのくらいの期間か有効な予防期間か、その予防効果を最大化することができるかを米国および世界中の科学データを収集し精査した。

2) 解析結果; 入手可能なデータの解析によると、δ変異株の流行が優勢になるにつれて、軽症および中等症のSARS-CoV-2 感染に対する防御効果が、vaccine の初回投与後に時間経過とともに減少し始めることを明確に示している。我々の最新の評価に基づくと、重症化、入院、および死亡に対する現在の予防効果は、特にリスクが高いか、あるいはvaccine 接種プログラムの初期段階でvaccine 接種を受けた人々では、今後数カ月で減少する可能性がある。そのため、vaccine の防御効果を最大化し、持続性の延長には3 回目の接種が必要と結論付けた。

3. 今後の米国での予定

FDA はPfizer とModerna のmRNA vaccine の3 回目の投与の安全性と有効性を独自に評価・判定し、CDC の予防接種実施諮問委員会(ACIP)は、証拠の徹底的な精査に基づいてBooster shots の実施を勧告し、今秋から3 回目の接種を開始する計画を立てた。9 月20 日の週から、個人の2 回目の接種から8 カ月経過した、すべてのアメリカ人にBooster Shots を提供できるように準備している。その時点で、多くの医療提供者、ナーシングホームの居住者、および他の高齢者を含む、予防接種計画で最も早く完全予防接種を受けた個人は、Booster shots の対象となる可能性がある。また、2020 年にvaccine の初公開の早い段階で、この集団にvaccine を配布したように、COVID-19 が彼らにもたらすリスクが継続的に高まっていることを考慮して、先ず介護施設の居住者とその他の高齢者に直接Booster Shots を提供する取り組みを開始する。また、Johnson & Johnson/(JNJ )Vaccine を接種した人にもBooster Shots は必要になると予想される。ただ J&J Vaccine の接種は、2021 年3 月まで米国で開始されておらず、今後数週間の間にJ&J に関するデータが増えると予想される。我々の最優先事項は、virus の先を行き、特に絶えず変化するvirus と疫学的競合の中で、安全で効果的で持続するvaccine でアメリカ人をCOVID-19 から保護し続けることにある。我々は、日々、科学をフォローし、それを必要とする新しいデータが出現した場合にこの計画を修正する体制は常にできている。(完)

(主な出典:https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/joint-statement-hhs-public-health-and-medical-experts-covid-19-booster-shots他)