bluebird bio が開発中のβ-thalassemia に対する遺伝子治療betibeglogene autotemcelの第3 相試験結果が、NEJM 誌に掲載された(2021 年12 月11 にon line で公開済み)。
輸血依存性β-thalassemia に対するbetibeglogene autotemcel (beti-cel) による遺伝子治療には、β-グロブリン(βA-T87Q)遺伝子をコードする BB305 Lentiviral vector(LVV)で遺伝子導入した自家 CD34 陽性造血幹細胞および前駆細胞が含まれる。
Open-label第3相HGB-207 試験で、輸血依存性β-thalassemia を有し、遺伝子型がβ0/β0 以外の成人および小児患者を対象に、beti-cel の有効性と安全性を評価した。ブスルファンによる骨髄破壊的前処置後、患者に beti-cel の静脈内投与を行った。主要有効性評価項目は、輸血非依存状態 (赤血球輸血無しにヘモグロビン濃度の加重平均レベルが9 g/dL 以上の状態が12 カ月以上持続)であった。
23 人が登録され、評価し得た 22 人中、輸血非依存状態に改善されたのは 20 人(91%)であり,これには 12 歳未満 7 人中 6 人(86%)が含まれている。輸血非依存状態での平均ヘモグロビン濃度は 11.7 g/dL(範囲 9.5~12.8)であった。beti-cel 注入後 12 カ月の時点で,輸血非依存状態の患者では,遺伝子治療に由来する T87Q のアミノ酸置換を伴う成人ヘモグロビン (HbAT87Q)濃度の中央値が 8.7 g/dL(範囲 5.2~10.6)であった。