初回承認:FDAが多発性骨髄腫を適応症とするヤンセンのBCMA標的CAR-T細胞療法を承認した。一方、FDAが昨年1月に申請を受理しながら結論に至っていないファイザーのソマトロゴンが欧州で承認された。追加承認:リリーのSGLT-2阻害薬ジャディアンスが2021年に承認されたHFrEF(左室駆出率低下型心不全)に続いてHFpEF(左室駆出率保存型心不全)にも承認された。GSKのHIV専門子会社ヴィーブヘルスケアのカベヌバは2カ月1回投与の用法追加が承認された。ノバルティスのジェネリック専門子会社サンドはBMSの最大製品レナリドミド(販売名:レブラミド)に対するジェネリック承認を欧州 19か国で取得した。BMSは非小細胞肺がんに対するオプジーボの術前補助療法の追加承認を申請した。申請用臨床試験:アストラゼネカと第一三共が共同開発するHER2標的ADC薬エンハーツがHER2低発現の患者を対象に好成績を収めた。リリーの抗IL-23抗体ミリキズマブは潰瘍性大腸炎に対して投与後12週間で患者の2/3で効果が確認された。
企業経営:GSKから分離される大衆薬事業の社名Haleonが発表された。サノフィは新規の企業ブランドおよびロゴへの変更を発表した。ファイザーは開発担当役員にロシュ探索研究所トップをスカウトした。新型コロナウイルス感染症:リリーの抗体医薬ベブテロビマブが緊急承認されたほか、メディカゴ(田辺三菱子会社)とGSKの植物由来アジュバント化ワクチンがカナダで承認された。