お知らせ

2022/06/08

CD20を標的とする二重特異性(CD20xCD3)抗体による濾胞性リンパ腫の治療

 06/08, ROG, CD20, Lymphoma

European Commission approves Roche’s first-in-class bispecific antibody Lunsumio for people with relapsed or refractory follicular lymphoma

 再発または難治性の濾胞性リンパ腫患者に対するロシュの二重特異性抗体 Lunsumioを欧州委員会が承認した。CD20を標的とする二重特異性抗体としてはクラス初となる。欧州での審査、承認が先行した。米国では2020年7月にFDAが画期的治療に指定、本年7月7日に優先審査として承認申請を受理している。

 リンパ腫では、昨年(2021年)2月に承認されたBMSのCAR-T療法Breyanziなど、重篤な大細胞型B細胞リンパ腫を適応症として開発される新薬が多いなかで、Lunsumio(モスネツズマブ)は濾胞性リンパ腫を初回効能として開発に成功した。濾胞性リンパ腫は非ホジキンリンパ腫全体の10〜20%を占める,代表的なインドレント(低悪性度)B細胞リンパ腫である(日本血液学会診療ガイドライン)。