お知らせ

2022/06/13

ファィザー・MorphoSys・Incyte、抗CD47 融合タンパク質TTI-622 とMONJUVI の臨床試験提携

ファイザー、MorphoSys AG の完全子会社MorphoSys U.S. Inc. (MorphoSys)、およびIncyte の3 社は、自家幹細胞移植 (ASCT)の対象にならない再発性または難治性びまん性大細胞型B 細胞リンパ腫(DLBCL)患者に対して、ファイザーの新規SIRPα-Fc 融合タンパク質TTI-622、およびMONJUVI (tafasitamab-cxix)とレナリドミド の免疫療法を組み合わせた臨床試験に関する提携契約と供給契約を締結した。
TTI-622 は、シグナル調節タンパク質(SIRP)α–CD47 系統を阻害する。CD47 は、SIRPαに結合しmacrophage の貪食作用から逃れるために ”don’t eat me (私を食べないで)”という信号を送る重要な自然免疫チェックポイントである。DLBCLを含む固形及び血液悪性腫瘍におけるCD47 の過剰発現は、予後の不良に関連している。
MONJUVI(US)/MINJUVI(EU)(tafasitamab)は、免疫療法を標的とするヒト化Fc 修飾CD19抗体である。 Fc domain を修飾したXmAb®を組み込んだtafasitamab は、抗体依存性細胞傷害作用(ADCC)および抗体依存性細胞貪食作用(ADCP)を含む、アポトーシスと免疫エフェクターメカニズムを通じてB 細胞の溶解を仲介する。レナリドミド との併用でASCT の対象にならない再発または難治性DLBCL の成人患者の治療である。本効能は、FDA、EC/EMA、およびその他の規制当局によって、加速承認または条件付き承認で認可されている。MONJUVI は、米国のMorphoSys とIncyte によって共同販売されており、Incyte は、米国外での独占的な販売権を有している。