お知らせ

2022/08/28

SGLT-2 阻害剤フォシーガ、ESC で心不全患者の心血管系死のリスクを大幅に低減と報告

第 3 相 DAPA-HF および DELIVER 試験について、事前に指定されたプール解析の結果は、心不全(HF)患者に対してフォシーガ(一般名:ダパグリフロジン)はプラセボに比べ、死亡率を改善することが示された。これらの結果は2022 年欧州心臓病学会(ESC)で報告され、同時にNature Medicine 誌に掲載された。
プール解析は、左心室駆出率 (LVEF) の全範囲で心不全患者の心不全治療による死亡率の改善を実証した最初の分析である。解析結果に拠ると、フォシーガ は、追跡期間の中央値22 カ月で、LVEF1 のレベルに関わり無く HF 患者において、心血管系死のリスクを14%[p=0.01, 絶対リスク低減(ARR)1.5%]、あらゆる原因による全死亡を10% (p=0.03, ARR 1.5%)、心不全による合計(初回および再入院)の入院を29% (p < 0.001, ARR 6%)、心血管系死亡、心筋梗塞、または脳卒中の複合評価では10% (p=0.045、ARR 1.3%)、それぞれリスクを低減した。