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2017/03/21

韓国セルトリオンが申請したBSリツキシマブ製品TRUXIMAを欧州委員会(EC)が承認

 韓国の大手バイオ企業セルトリオン が開発したTRUXIMA がEC承認を取得した。ロシュの最大製品リツキサン/MABTHERA(一般名:リツキシマブ) に対するBS(バイオシミラー)製品である。セルトリオンは2013年に抗リウマチ薬インフリキシマブ(商品名レミケード、J&J)に対するバイオシミラー製品の承認を取得しており、2品目目の成功である。
リツキシマブのバイオシミラー製品が承認されるのは初めてである。非ホジキンリンパ腫(NHL)、慢性リンパ性白血病(CLL)、関節リウマチ(RA)、多発血管炎性肉芽腫症(GPA)、顕微鏡的多発性血管炎(MPA)の治療など、先発薬の承認効能が全て認可された。
 セルトリオン は2002年にバイオシミラー・抗体薬企業として創設され、2010 年には日本にも流通ネットワークを設立している。2012年には韓国FDAがREMSIMA(一般名:インフリキシマブ)を承認、ECは2013年10 月に承認した。抗HER2受容体抗体トラスツズマブ(商品名ハーセプチン、ロシュ)のバイオシミラーも開発中。
[参考]
 セルトリオン の生産能力:モノクローナル抗体を製造するコ14万リットル のコマーシャルスケールの動物細胞培養設備を保有している。米国および欧州のcGMP規則に準拠したシステムを採用している。今後の需要増加を見込んで生産設備を23万リットルまで拡張する計画である。