(参考1)パーキンソン病の治療にXADAGOが有効であるとのエビデンスは、レボド―パを使用中で、オフ状態にある645人の患者を登録した臨床試験で示された。これらの患者にXADAGOを上乗せ投与すると、プラセボに比べて、より長時間オン症状を呈し、意志に反した動作がなくなり、パーキンソン病特有の症状が減少することが示された。また、レボド―パ使用中の549人の患者を対象にした別の臨床試験で、XADAGOの上乗せ投与により、プラセボに比べて、オフ症状の時間を短縮してオン症状の時間をより延長する結果が得られた。XADAGOは、Merck Seronoが臨床開発を進めていたが、2014年にNewronに開発権を移管した。(羽石ファーマニュース)
(参考2)Newron Pharmaceuticalsはイタリアのミラノ近郊を拠点とするバイオファーマ企業である。日本でのXADAGOの開発権はMeijiSeikaファルマが保有している。2015年2月に欧州委員会の販売承認を取得、2016年中にドイツ、英国、イタリア、スペインなどで発売されているがフランスでは未発売の模様。
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