パート 1 は乳癌(BC)患者および 胃癌(GC )患者に対する用量拡大を特定するために、修正連続再評価法を使用した。パート 2 は、①T-DM1 の治療を受けた HER2陽性BC 患者、②トラスツズマブの治療を受けた HER2 陽性 GC 患者、③低 HER2 発現 BC 患者、その他の HER2 発現固形癌の HER2陽性の 4 つの拡大コホートを対象に、有害事象(AEs)、奏効率(ORR)、および病勢コントロール率(DCR)が評価された。
合計 89 人の患者に投与された。内訳は、平均 4 回の前治療歴を有する 24 人のパート 1 および 65 人のパート 2 [BC、GC、結腸直腸癌(CRC)、唾液腺癌、および非小細胞肺癌(NSCLC)]。SD-8201a はパート 1 では 8.0 mg/kg まで増量、パート 2 の用量レベルには 6.4 &5.4 mg/kg Q3W IV が選択された。
HER2 低発現患者14人を含む73人の患者で評価し、ORR と DCR はそれぞれ 40%および 90%であった。T-DM1 治療 BC 患者 1 人が完全寛解(CR)を達成、低 HER2 発現の 4 人が部分寛解を達成した。現在 63 人が治療を継続中である。治療期間の中央値はパート 1 が≧27 週、パート 2 は未達であった。
今回の中間結果からその安全性と有効性が示唆されたため、HER2陽性転移 BC および HER2陽性GC における有効性と安全性を評価する第 2 相臨床試験の準備が進められている。
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