お知らせ

2017/06/15

アドセトリス(武田薬品)とオプジーボ併用のホジキンリンパ腫に対する第1/2 相臨床試験結果

難治性(r/r)古典的ホジキンリンパ腫(cHL)に対するアドセトリス(一般名:ブレンツキシマブべドチン)とオプジーボ(一般名:ニボルマブ)の併用療法を評価する第1/2相臨床試験の最新の中間解析結果がスイスLuganoで開催中の悪性リンパ腫国際会議(ICML)で報告された。アドセトリスはcHLを規定するマーカーであるCD30を標的にしたADC薬であり、オプジーボは免疫チェックポイント阻害の抗PD-1抗体で、共にr/rのcHLの承認を取得済みであるが両薬剤の併用療法は未だ承認されていない。
r/r cHL 患者62人に併用レジメンを3 週間毎(Q3W)に4 サイクルまで投与した。45%は原発性難治性疾患で、55%が1 次療法に奏効を示した後に病勢が進行した患者であり、そのうち90%は、1次療法としての標準療法であるABVD ( アドリアマイシン、ブレオマイシン、ビンブラスチン、ダカルバジン)の治療を受けていた。
有効性評価可能な59人の患者中、50人(85%)が奏効を示した[完全寛解:37人(63%)、部分寛解:13人(22%)、病勢安定:5 人(8%)、病勢進行:4人(7%)]。データ解析時点で37人(60%)が自己幹細胞移植(ASCT)を開始し、12人(19%)が併用療法後に続いて代替の救済治療を受けた。アドセトリスとオプジーボ の併用は幹細胞動員や生着には影響しなかった。


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