EMD Serono and Pfizer Provide Update on Phase III JAVELIN Gastric 100 Trial
EMDセローノとファイザーがフェーズ3の胃がん臨床試験JAVELINN(ジャベリン)100の最新情報を発表
- 切除不能、原発性もしくは転移性・HER2陰性の胃がんおよび胃食道接合部(GEJ)がんに対する導入化学療法を受けた患者の継続治療として、PD-1阻害薬バベンチオ(一般名アベルマブ)を一次選択とする維持治療を評価した。臨床効果は確認されたものの、主要評価項目とした標準治療との全生存期間(OS)の有意差は達成できなかった。
(参考)
EMDセローノは独メルク(Merck KGaA)の米国子会社であり、親会社が開発した抗PD-L1抗体バベンチオの臨床試験でファイザーと共同している。バベンチオは2017年に膀胱がん、メルケル細胞腫の適応症で承認された。本年(2019年)5月にファイザーのマルチキナーゼ阻害薬インライタとの併用で腎細胞がんに承認された。胃がんを対象とする臨床試験は一昨年(2017年)11月に前治療歴がある進行性胃がんの患者を対象としたJAVELINN300試験の失敗を報告しており、2番目の失敗となる。胃がんの適応症を取得しているPD-1阻害薬としては、キートルーダとオプジーボがいずれも2017年に承認されている。