お知らせ

2020/02/21

糖尿病患者に対するGLP-1アナログ製剤投与による心血管事故の減少

02/21 LLY, GLP-1, Diabetes
  • Trulicity® (dulaglutide) is the first and only type 2 diabetes medicine approved to reduce cardiovascular events in adults with and without established cardiovascular disease
リリーが開発したGLP-1アナログ製剤トルリシティ(一般名デュラグルタイド)による「心血管事故(MACE)の減少効果」を添付文書に追記することをFDAが承認した。「心血管疾患既往症の有無を問わず」、2型糖尿病の成人患者に適応される。

(参考)
ノボノルディスクのGLP-1アナログ製剤オゼンピック(一般名セマグルチド)は前月(2020年1月)に「心血管疾患既往の2型糖尿病患者」を対象として同様のFDA承認を取得している。同時に、昨年(2019年)9月に承認された経口投与のGLP-1アナログ製剤ライベルサス(Rybelsus、一般名セマグルチド)は心血管に対する安全性の追記が許可された。GLP-1アナログ製剤の2019年売上高はトルリシティが41憶ドル(4500億円)に達し、ビクトーザ33億ドルを抜いて1位となった。ノボノルディスクは1日1回皮下注射のビクトーザから週1回皮下注射のオゼンピックへの切り替えを進めている。両剤の合計は2019年50億ドルとなり、リリーのトルリシティとの差を広げている。さらに1日1回経口投与のレイベルサス、抗肥満薬として承認されたサクセンダ(Saxenda)を加えたセマグルチド製剤の合計は60億ドルに達しており、4年後には1兆円を超える見通しである。