Novartis announces NEJM publication of pivotal study of Tabrecta™ in patients with METex14 metastatic non-small cell lung cancer
ノバルティスは本年(2020年)5月にFDA承認を取得したMET阻害薬Tabrecta(タブレクタ)の申請根拠とした臨床試験の概要がNEJM誌に掲載されたと発表した。
MET遺伝子によってコードされる受容体チロシンキナーゼであるMETは細胞内シグナル伝達や増殖に重要な役割を果たしている。多くの癌がMET受容体経路を介した異常なシグナル伝達に関連しており、METex14遺伝子スキッピング(METex14)が重要なバイオマーカーとして注目されている。
METエキソン14スキッピングの変異がある非小細胞肺がん患者(NSCLC)97名を登録したTabrecta(一般名:カプマチニブ)の基軸臨床試験における全奏効率(ORR)は初回治療患者群(28名)で68%、前治療歴がある患者群(69名)で41%であった。
ノバルティスによると、非小細胞肺がん(NSCLC)は肺がん全体の85%を占め、全世界で毎年200万人、米国では22万8000人が発症する。NSCLC患者の70%近くに遺伝子変異があり、METex14は進行性NSCLCの新規患者の3-4%で起きている。