お知らせ

2020/09/19

タグリッソの早期EGFR 変異陽性肺癌の術後補助療法、中枢神経の再発リスクを82%低減

アストラゼネカ は、第3 相ADAURA 試験において事前に規定していた探索的解析により、タグリッソ(一般名:オシメルチニブ)が、完全切除した早期(病期ⅠB 期, Ⅱ期およびⅢA 期)上皮成長因子受容体遺伝子変異陽性(EGFRm)非小細胞肺癌(NSCLC)患者の術後補助療法として中枢神経系(CNS)無病生存期間(DFS)に臨床上有意義な改善を示した、との良好な結果を発表した。
今回の試験結果は、2020 年欧州臨床腫瘍学会(ESMO)のPresidential Symposiumで発表され(abstract #LBA1)、同時に主要結果がNEJM 誌にも掲載された。
本解析により、術後補助療法による再発または死亡の発現率がタグリッソ群においてプラセボ群よりも低かったことが示された(タグリッソ群11% vs.プラセボ群 46%)。再発患者のうち、遠隔臓器に再発が見られた患者の割合は、プラセボ群の61%に対し、タグリッソ群は38%であった。タグリッソは中枢神経系の再発または死亡リスクを82%低減した [ハザード比(HR)= 0.18; 95% CI; 0.10-0.33; p<0.0001]。中枢神経系再発に対する無病生存期間(CNS DFS)は、どちらの投与群においても中央値は未達である。