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2021/02/05

CAR-T 細胞療法による大細胞型B細胞リンパ腫の治療

02/05, BMY, CAR-T, LBCL, 4-1BB

U.S. Food and Drug Administration Approves Bristol Myers Squibb’s Breyanzi (lisocabtagene maraleucel), a New CAR T Cell Therapy for Adults with Relapsed or Refractory Large B-cell Lymphoma

米国食品医薬品局(FDA)はブリストルマイヤーズ・スクイブのCAR T細胞療法 ブレヤンジ(Breyanzi、liso-cel)による再発・難治性大細胞型B細胞リンパ腫(LBCL)の治療を承認した。

(参考)2017年に初めてのCAR T細胞療法として承認されたカイムリア(Kymriah、ノバルティス)の適応症は急性リンパ性白血病(ALL)だった。その後、2018年にイエスカルタ(Yescarta、ギリアド)が播種性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、2020年にTecartus(ギリアド)がマントル細胞リンパ腫を適応症として承認されている。2020年売上高はカイムリアが500億円弱(4.7億ドル)、イエスカルタが600億円弱(5.6億ドル)と、市場規模はこれまで限定的であった。Breyanziが今回、DLBCLも抱合する幅広いLBCL効能を取得して大型化するかどうか注目される。BMSは今回承認された liso-celに続いて多発性骨髄腫を適応症とするCAR T細胞療法 ide-celの承認申請を昨年(2020年)7月に提出している。、ヤンセンもフェーズ2段階ではあるが多発性骨髄腫を適応症とする cilta-celを開発中である。大型製品がひしめく市場で細胞療法がどのように競合するか、今後の焦点となりそうである。