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2022/02/28

転移性腎細胞癌対するニボルマブ/イピリムマブ併用無作為化第1 相試験microbiome 追加作用

City of Hope 総合癌センターの腎細胞癌専門医を中心とする研究グループが、免疫チェックポイント阻害剤の併用療法による腎細胞癌の治療に際して、microbiome(細菌叢)としての生菌製剤CBM588 の影響を検討した試験結果がNature Medicine 誌に掲載された
この非盲検、単一施設試験(NCT03829111)では、前治療歴の無い中リスクまたは高リスクのStage IV または進行性明細胞および/または肉腫様組織型を有する転移性腎細胞癌患者30 人を2:1 に無作為化し、それぞれにニボルマブ+イピリムマブの併用療法の投与にCBM588 を毎日経口で追加投与するか、あるいはニボルマブ+イピリムマブ の併用投与のみを投与した。複数の時点で糞便中の微生物菌叢に対するメタゲノムシーケンス解析を実施した。
PFSは、CBM588 を併用した患者では、投与しなかった患者よりも有意な延長が認められた [12.7 カ月vs. 2.5 カ月;ハザード比(HR)=0.15;95%CI0.05-0.47;P = 0.001)。統計的に有意ではなかったが、CBM588 投与患者の奏効率も数字では高率であった(58% vs. 20%;P = 0.06)。