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2022/09/12

固形癌に対する二重特異性抗HER2 ADC zanidatamab zovodotin 第1 相試験予備的結果発表

Zymeworks Inc.は、BeiGene と共同開発中の抗HER2×HER2 二重特異性ADC 薬zanidatamab zovodotin (ZW49)について、固形癌に対する第1 相試験の予備的結果を、欧州臨床腫瘍学会(ESMO)で発表した。ZW49 は、protease で切断可能なlinker で、独自のauristatin toxin に結合したHER2 を標的とする二重特異性抗体(2 つの重複しないHER2 epitope;ECD2 & ECD4)で構成される新規ADC 薬である。
76 人 [女性 58%; 年齢中央値 59 歳(範囲;24~83) ]が ZW49 の治療を受けた。全体で最も多い組織型は胃癌(28%)と乳癌 (22%)であった。70%がHER2 標的治療歴を有していた。
68 人(89%) の患者に治療関連の有害事象 (TRAE)が発現し、最も一般的なTRAE (≥ 20% 患者)は、角膜炎(42%)、脱毛症(25%)、および下痢(21%)であった。7 人(9%)でGR ≥ 3 のTRAE を発現した(GR 4 の注入関連反応 1 例及び好中球数減少1 例を含む)。
2.5 mg/kg Q3W のZW49 で治療された29 人の評価対象患者のうち、複数の癌種で確認された奏効率は28%、病勢コントロール率は72%であった。