2015/11/24

ノバルティスが創製したネプリライシン阻害剤をARBとの合剤とした心不全治療薬「エントレスト」をEUが承認

ノバルティスが開発した新規心不全治療薬エントレストENTRESTO(開発番号:LCZ696)をECが承認した。エントレストは、ARBバルサルタンとアンジオテンシン受容体neprilysin阻害剤のサクビトリルsacubitrilの配合剤である。左室駆出率が低下した成人の症候性慢性心不全が適応である(➜PAR news)。
8,442例が参加したPARADIGM-HF試験の結果が申請の根拠となった。エントレストはACE阻害薬エナラプリルと比較して生存率が高く、心不全による入院が少ないことがこの試験で示された。また、両剤の安全性プロファイルは同様であった。
EUの心不全患者は1,500万人と推定されている。

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