Kite Pharma, Inc.(Kite)が開発中のCAR T細胞療法であるKTE-C19に対して、FDAが5つの希少病薬に指定し、これらについてBreakthrough Therapy(BT)に指定した。今回の指定は、①原発性縦隔B細胞リンパ腫(PMBCL)、②マントル細胞リンパ腫(MCL)、③濾胞性リンパ腫(FL)、④急性リンパ芽球性白血病(ALL)、⑤慢性リンパ性白血病(CLL)が対象である。KTE-C19はこれまでに難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)についてEUおよび米国で指定を受けていて、これを加えると6種の希少病薬指定となる。また、FDAはDLBCL、PMBCLおよび形質転換したFLの治療法をBreakthrough Therapy (BT)に指定している。
現在進行中の開発プログラムで最も進んでいる臨床ステージは、第2相試験の段階にある。ジェネンテックの抗PD-L1抗体アテゾリズマブとの併用療法について、非ホジキンリンパ腫に対する第Ib/2相試験の契約が2016年3月に締結されている。