今回、中間成績を発表した第3相「HAVEN 2」試験は、血液凝固第VIII因子を阻害する中和抗体の産生が確認された12歳未満の血友病A患者を対象として出血予防効果を評価する試験である。投与期間の中央値が12週間を超えた時点で中間集計をおこなった(対象:小児患者19名)。エミシズマブの定期的予防投与(1週間に1回、皮下注)により、統計学的に有意な出血回数の減少が示された。最終的には、小児患者60名を登録し、投与開始後52週時点の成績で最終解析をおこなう予定である。
(参考)12歳以上の血友病A患者を対象とした「HAVEN 1」試験はすでに昨年(2016年)12月に第3相臨床試験(症例数109例)における主要評価項目(出血頻度抑制)の達成を報告している。12歳以上の血友病A患者ではさらに、2週間に1回投与の「HAVEN 3」試験、4週間に1回投与の「HAVEN 4」試験が継続中である。