お知らせ

2017/09/08

アストラゼネカの IMFINZIがステージⅢの非小細胞肺癌に対し優れたPFS を達成

アストラゼネカ とMedImmune の抗PD-L1 抗体IMFINZI (一般名:デュルバルマブ)の第3相PACIFIC 試験の中間解析において、IMFINZI が標準化学療法に比べて無増悪生存期間(PFS)を有意に延長したことが、欧州臨床腫瘍学会(ESMO 2017)で報告され、同時にNEJM 誌にも掲載された。この結果に基づいてIMFINZI は7 月31 日付でFDA からBreakthrough Therapy の指定を受けている(➜PARNews)。
PACIFIC 試験は、白金ベースの化学療法と放射線の同時治療で病勢の進行が認められなかった局所進行切除不能のⅢ期非小細胞肺癌(NSCLC)患者を対象とした試験である。プラセボ群に比べてIMFINZI 群でPFS が11 ヵ月以上改善され、転移率はIMFINZI 群のほうが低率であった。もう一つの主要評価項目である全生存期間(OS)の評価するために試験は継続中である。
IV 期NSCLC の1 次療法としてIMFINZI を評価した第3相MYSTIC試験で、主要評価項目のPFS の達成に失敗しており、今回それを挽回したと云える。