腎性貧血治療薬OMONTYS は合成ペプチドながら、バイオ医薬品のエリスロポエチン(EPO)と同様の赤血球造血刺激因子(ESA)として作用する。「透析期患者を対象とした腎性貧血」適応症で申請、FDAの審査期限10カ月で順調に承認された。武田薬品は2006年にマイルストーン総額450億円の契約金と開発費(米国70%、米国外100%)を負担してAffymax社と提携、全世界の独占的開発・販売権を取得した。
透析治療の保険償還は米国でも包括化され、11年からはESAなどの医薬品も対象となった。一方、EPO製剤のバイオシミラー開発は10年メルクが断念するなど難航している。ESA市場を独占しているEpogen(アムジェン社)の米国売上高は包括化にともない20%減少したものの、依然として20億ドル(1600億円)の大型製品である。透析クリニックにとって薬価差益がなくなり、安価な製品が求められる状況はOMONTYSにとって追い風。